ほんの少し朝の光が満ちはじめた夜明け前の繁華街、
夢なのか現実なのか判然としないまどろみからの目覚めの瞬間、
通じているかどうかもわからない猫との会話。
僕は何かと何かが混ざり合う境界線が好きです。
朝と夜、大人と子ども、人間と動物、空想と現実、過去と未来、男と女、私とあなた。
その「あいだ」にはどんなものがあるのでしょうか。
書肆汽水域は、そんな好奇心を結実させるために本をつくります。
作り手と売り手の「あいだ」であり、売り手と読み手の「あいだ」である、
ひとりの本屋として。
2017.11.17 北田 博充